新週刊世界の禁止カード 第一回「王冠泥棒、オーコ」(MTG) | カード・ゲームショップ Playze -プレイズ-

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プレイズ 西尾シャオ店

所在地
愛知県西尾市下町神明下57
営業時間
平日)12:00~22:00
土日祝)10:00~22:00
電話番号
0563-65-6000
定休日
年中無休
店長
新美
対戦スペース
72
 

新週刊世界の禁止カード 第一回「王冠泥棒、オーコ」(MTG)

プレイズ 西尾シャオ店

2020年10月27日 19時44分

こんにちは、MTG担当石川さんです。

この度、週間世界の禁止カードのコーナーが復刻することになりました。

多くの方に楽しんでもらえるように頑張っていきますのでよろしくお願いします。

 

さてさて、復刻第一回目の禁止カードはこいつ

「王冠泥棒、オーコ」

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年9月に発売されたブースターパック「エルドレインの王権」に収録された神話レアカード。

わずか3マナという軽いコストでありながら、疑似的なライフ回復、大型クリーチャーやアーティファクトの無力化、限定的なコントロール奪取と盤面に大きな影響を与える能力を持つ非常に強力なプレインズウォーカー。

まず何が問題かってその二つ目の能力。対象のクリーチャーかアーティファクトを3/3バニラクリーチャーに変えてしまう能力のせいでどんな強力なカードを場に出してもすぐさま無力化されて、哀れな小鹿にされてしまう。

ならばと何も並べずにいると今度は余った食物トークンを小鹿に変えて3/3の大軍団を展開されてしまう。火力呪文で押し切ろうとしても食物トークンのライフ回復でしのぎきられてしまい、最終的にリソースが切れたところを反撃されてしまう。

そしてなによりこんな強力なカードが、マナクリーチャー経由で先行2ターン目には戦場に出てきてしまうというのが大問題。同セットで登場した「金のガチョウ」との相性は抜群で、オーコが食物トークン生成→ガチョウのマナ能力起動、ガチョウが食物トークン生成→オーコが3/3クリーチャーに変換、とお互いに能力を補完して柔軟に幅広い状況に対応ができてしまう。

あまりにも単体でのカードパワーが高いため、青緑を含むデッキではほぼ全採用。その採用率の高さから対策として「害悪の掌握」(白緑メタカード)や「夏の帳」(青黒メタカード)などの本来ならサイドボード用の対策カードがメインボードからフル投入されるという事態まで発生する始末。

 

環境を大きく歪めたとして「エルドレインの王権」発売からわずか49日後の2019年11月22日にスタンダードフォーマットでの使用禁止、その後もブロール、ヒストリック、パイオニアと各フォーマットで次々と禁止指定され最終的に翌年1月14日にモダンフォーマットでも禁止カードに指定された。現在オーコが使用できる公式フォーマットはレガシー、ヴィンテージ、統率者のみとなっている。

オーコの何がそこまでいけなかったのかと言えば、やはり初期忠誠度の高さとほぼ無制限に使える二つ目の能力であったであろうと思われる。禁止措置の際にプレイ・デザインチームが公開した記事の通り、この能力のコストがプラスでなくマイナスだったなら、また初期忠誠度がせめてもう少し低ければここまで暴れなかったかもしれない。開発チームにはもう少し慎重に調整をしてほしかった。

 

それでは今週はこのあたりで。また来週をお楽しみに。