新週刊世界の禁止カード 第三回「ファイアウォール・ドラゴン」(遊戯王) | カード・ゲームショップ Playze -プレイズ-

新週刊世界の禁止カード 第三回「ファイアウォール・ドラゴン」(遊戯王)

プレイズ 西尾シャオ店

2020年11月10日 20時13分

こんにちは、MTG担当石川さんです。

このブログも今回で三回目。今回は遊戯王OCGからこの禁止カードの紹介です。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ファイアウォール・ドラゴン」

 

アニメ「遊戯王VRAINS」の主人公、藤木遊作のエースカードであり、また初のリンク4モンスター。上下左右の4方向にリンクマーカーを持ち、リンク先のモンスターに関する2つの能力を持った強力なリンクモンスター。

能力その1:1ターンに1回、このカードと相互リンク(お互いのリンクマーカーが繋がってる状態)しているモンスターの数まで、お互いのフィールド、墓地にあるモンスターカードを選び、持ち主の手札に戻す効果。

能力その2:リンク先のモンスターが戦闘破壊、もしくは墓地に送られた場合に手札からモンスターを特殊召喚する効果。こちらは回数制限なし。

環境でまず暴れたのは能力その1。この効果は1ターンに1回しか使えないと書いてはあるが、あくまで「ファイアウォール・ドラゴン1体につき1回まで」なのでこいつが2体並んだ場合1ターンに2回使えることになる。さらに能力を使い終わったファイアウォール・ドラゴンを墓地に送るか手札に戻すなりして一度フィールドを離れてから再度召喚すればルール上別カードとなるので再びこの能力を発動することができる。

この能力を利用して2体のファイアウォール・ドラゴンがお互いをバウンスし続けて無限にアドバンテージを稼いでいくデッキが大暴れしたため、2018年1月1日にリンクモンスター初の制限カードとなった。現行アニメ主人公のエースカードが規制を受けたのもこれが初である。

これで少しはおとなしくなるかと思ったら規制直後から能力その2を利用したコンボデッキが登場。こちらの能力はリンク先のモンスターが墓地に送られるだけで発動と非常に条件が緩く、また手札から特殊召喚するモンスターカードにも制限が無いという凶悪な効果。エクストラモンスターの召喚素材とするだけで効果が発動するのでシンクロやリンク軸との相性が抜群。特殊召喚を繰り返すだけでフィールドのモンスターがどんどん増えていくので簡単に盤面を制圧可能。

さらには発射台と称されるモンスターをリリースして効果を発動するタイプの効果などは手札が続く限り次弾を装填できるので、死亡誘発や召喚時効果によるリクルートやサーチ効果などで手札を補充しながら効果ダメージを飛ばし続けたりとやりたい放題。

それでも主人公のエースカードという建前からかなかなか禁止にはされず、代わりに多くのコンボパーツ達が次々と規制されていくも勢いは止まらず、2019年1月1日、とうとう禁止カードに指定されてしまった。

 

アニメ主人公のエースカードが禁止されるのはこれが初めて。しかも当時はまだアニメ放映中であった。初代遊戯王で言えばブラック・マジシャンが禁止されるようなものである。

この禁止裁定を受けてか、その後アニメにはファイアウォール・ドラゴンは登場しなくなってしまった。公式に発表されたわけではないが現在ではデコード・トーカーが遊作のエースモンスター扱いとなっている。

 

歴代のエースカード達も汎用性を高めるためか、能力の条件は結構緩いものが多かったがファイアウォール・ドラゴンはさすがにやりすぎてしまったようだ。しかしなんでここまで緩くしてしまったのであろうか・・・

 

それでは今回はこのあたりで、また次回をお楽しみに。

 

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